その検査値、放置しないでください!血液疾患は、症状が非特異的であり「単なる疲労」「加齢性変化」として処理されやすく、その裏に潜むMDSや初期のCMLといった不可逆的な慢性疾患の進行を見過ごしかねません。また、薬剤性無顆粒球症のような致死的になり得る急激な血球減少も、初期は軽度の発熱や咽頭痛と症状が乖離しており、診断の遅れが患者様の予後を決定づけます。本ウェビナーでは、血液専門医である樋口敬和先生を講師に、医療勉強会「みんほす!」を運営する永井友基先生をファシリテーターとしてお招きし、健診の軽微な異常から慢性的な血球減少に至るまでの血算の異常と薬剤による血球減少の、日常診療でありがちな3つのケースを深掘り。「何を考え」「どの検査所見に最も注目し」「いつ、どの情報を添えてコンサルトすべきか」を非専門医にも分かりやすく解説します。【この配信で学べる事】初期研修医がつまずきやすい、「コンサルトすべきか迷う」ラインの明確化慢性的な血球減少や軽度の白血球増加から、血液疾患を疑う専門的視点血球減少の原因が薬剤であることを疑い適切に対応するための迅速な初期判断【こんな方にオススメ】健診結果の「要精査」や原因不明の血球異常を、自信を持って鑑別し、対応したい内科医・総合診療医対応が必要な血液疾患を見逃したくないすべての医師血液疾患の専門知識を日常診療の「ポケット」に入れ、患者の予後を向上させる「鑑別力」を底上げしたい、特に研修医・若手医師。◎登壇者プロフィール講師:樋口 敬和(日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会認定血液専門医、日本輸血・細胞治療学会認定医、米国内科学会上級会員(FACP))1984年、京都府立医科大学卒業、聖路加国際病院内科レジデント、1989年、トロント小児病院、1991年、京都府立医科大学大学院修了、クリーブランドクリニック、1992年、昭和大学藤が丘病院内科(血液)、1998年、フランス政府給費留学生(パリ サンルイ病院)、2005年、自治医科大学附属さいたま医療センター血液科講師、2010年、聖路加国際病院血液内科医長、2017年、獨協医科大学埼玉医療センター輸血部部長(2025年3月まで)。主な著作に『レジデントのための血液診療の鉄則』(共著、医学書院、2014年)、『血液検査×総合診療 非血液専門医・ジェネラリストのためのBasic&Practical 血液診療』(診断と治療社、2022年)、『紹介したらこうでした ジェネラリストのための血液疾患コンサルトの答え合わせ』(診断と治療社、2023年)、『3ステップでマスターする 血算ドリル』(総合医学社、2023年)などがある。ポケット臨床知 血液疾患(著:樋口 敬和 出版:シチズンシップ)https://amzn.asia/d/bpwquFQファシリテーター:永井 友基(長崎医療センター 総合内科)総合内科専門医、血液内科専門医として日々診療と臨床教育に尽力している。手稲渓仁会病院での後期研修医・スタッフ経験を経て、2021年より現職。「当たり前のことを当たり前にできる医療者を増やす」「どこにいても日本最高峰の臨床教育を受けられるようにする」という信念のもと、医師勉強会「みんほす!」を立ち上げ、救急外来や病棟管理で本当に役立つ知識の普及に注力している。みんほす!オンラインサロンhttp://minhos-homepage-2025.web.app